アメリカ抽象表現主義を代表する画家の一人マーク・ロスコによる14枚の絵画が展示されている「Rothko Chapel（ロスコ・チャペル）」。 2020年9月に大規模改修が完了、本書は設立50周年を記念して新たな写真やテキストを収録する形で出版された。 アメリカ抽象表現主義を知らなくてもロスコ・チャペルを知っている人は多い、というほど有名な施設。作品の前で涙を流す訪問者も少なくないとも聞く。 絵画、それも具体的なモチーフの描かれていない抽象絵画が、それほどまで人間の感情を揺さぶることがあるという事実。 鑑賞者は14枚の黒い絵画に囲まれて、何を想うのか。または何かを想うのではなく、ただただ言葉にならない時間を過ごすのか。 それはタイトル「An Oasis for Reflection（振り返りのためのオアシス）」が示しているということかもしれない。 https://www.instagram.com/p/CdR6EONLMNR/?utm_source=ig_web_copy_link ーー 132ページ ハードカバー サイズ：260 x 287 mm 出版社：Rizzoli Electa 出版年：2021年